25日午後、食事の準備をする宮城県塩釜市の寒風沢島の女性たち。島民が自主的に持ち寄った食料で避難所の大半の食事を賄っているという。「お米と野菜は自給自足だから問題ない」と内海やえこさんは胸を張った。食料不足、ストレスなどで深刻化する被災地の食事情 極度に疲労した心身を守る正しい食事、栄養の摂り方今回は、国内でいち早くビタミン外来を立ち上げた千葉県の稲毛病院整形外科・健康支援科部長、昭和大学医学部 統合医学科兼任講師 佐藤務先生に東日本大震災の被災者の方と被災地で活動する全ての方に知って頂きたい非常時の栄養の摂り方について御寄稿いただきました。佐藤先生は『医者がすすめるビタミン外来』など数多くの著書があり、早くからビタミンやミネラルの不足が招く心と身体の問題に注目されていました。被災地で思うように栄養が摂れない方、またストレスから食べ物がのどに通らない方にもぜひ役立てていただきたいと思います。私たちが生きていくためには、食や睡眠、運動だけでなく、家族、友人、仲間、生活の場、そしてより良い環境がなければいけません。特に私たち人間は、人間同士が生きるための“心の一部”となりあっていますから、大切な方々を失った方々は、自分自身の一部を失ったと同然であり、その喪失感や悲しみ、心の傷の大きさは計り知れないと思われます。またご無事だった方も、経験したことない強い地震と考えられないような津波に遭い、生命の危機にさらされ、その後、前触れなく頻発する震度5近い余震や原発事故による被曝の恐怖を体験されています。さらに家屋や仕事を失い、人生設計を破壊された憤り、不安や焦燥感などで心身ともに深く傷つかれているとお察しいたします。病気で治療中の方には、薬や透析などの治療を早急に継続しなければ命に関わる方も大勢いらっしゃることでしょう。
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