エジプト南部のルクソールで飛行中の熱気球が爆発し、日本人ツアー客4人らが死亡した事故で、大手旅行会社JTBの子会社「JTBグランドツアー&サービス」(東京都渋谷区)の今枝敦社長らは26日夜、国土交通省で記者会見し、「『熱気球は急に出火してそのまま墜落した』と報告があった」と述べた。今枝社長らは27日未明にも会見し、夫婦2組4人の死亡を確認したと明らかにした上で、「大変遺憾に思っており、深くおわび申し上げる」と謝罪した。今枝社長らによると、エジプトのナイル川をクルーズするツアーは2005年から開始。治安悪化で一時中断した時期もあったが、これまでに400~500人が参加する「人気の高いツアー」だった。熱気球は現地の会社が実施するオプショナルツアーで約7割が申し込んだ。約20人乗りで200~300メートルの高さまで上がる。4人は過去に別の海外ツアーにも参加した「お得意様」。現地からの報告では「(飛行には)何ら支障のない天候だった。バーナーの火が気球のかごの方向に向かい、燃えだした」という。現地ガイドは地上で見ていたが、社員の添乗員は近くにいなかった。
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