7月24日に初代の発売から満30年を迎えたガンダムプラモデル(ガンプラ)は、バンダイが世界に誇る日本のホビー商品だ。今年3月末には累計販売数が4億個に達したが、その個数分だけ出るのが「ランナー」と呼ばれるプラモデルの部品を支える枠をはじめとする廃プラスチックだ。バンダイはガンプラの進化とともに、この廃プラスチックの削減にも取り組んできた。「プラモデルの生産には年間4000トンものプラスチック材を使用している」(社長室広報チーム)という。部品とランナーに使われるプラスチックの割合について、バンダイは公表しておらず、製品によって割合はそれぞれだが、少なからぬ量のプラスチックがランナーに使われていることは事実だ。ランナーは不可欠な存在だが、廃棄される運命には変わりない。この部分をいかに少ないプラスチックで賄うかという命題に取り組むことが、そのまま廃棄物の抑制につながる。「ランナー部分のプラスチックを細く、薄くする」(同)のが基本的な方法だ。とはいえ、組み立てに使う数ある部品そのものを薄くしたりすることはしない。「完成品の出来上がり具合に影響を及ぼす」というのがその理由だ。そのため、部品の厚みや強度はそのままに、それを支えるランナーを細くしたり薄くしたり、あるいはランナーの角の部分の丸みをより大きくして削減を図ってきた。もちろん、部品枠としての用途もきっちり果たさなくてはならず、そのバランスのさじ加減が要求される取り組みだ。ランナーには、一つの製品の中にいくつか種類があって、それぞれに「A」「B」「C」…とアルファベットで印がつけられている。パーツを組み立てる際に、「『A』の1、2番と『C』の7番を組み合わせる」といった表記に使うためだ。このアルファベットも、「かつてはベースとなるプラスチックの上に、さらにプラスチックで文字を重ね書きしていたが、今ではベースのプラスチックをくり抜いて表現するようになった」(同)という。実に細かい削減方法だが、こうした地道な努力の積み重ねが、総合的な廃棄物の抑制につながっている。
箸袋の折り方袴の着方下駄箱礼状の例文 書き方背中にきび